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ペット専用タクシー開始   北海道・相馬運送(2025/11/09)


「ペットツーリズム需要」に伴い好調

 相馬運送㈱(相馬 幸太郎社長、 北海道札幌市)は、大手宅配会社の宅配便事業を中心に、損害保険、車両整備など物流に関わる事業を行っているが、今年7月からペット関連事業として、新しくペット専用レンタカー&タクシー「D―RIDE」(ディーライド)を開始した。
 レンタカーはペットと同乗できる車。3台あり、トヨタのベルファイア・ノア・シエンタを用意している。
 基本的に柵で動物を囲まないケージフリーで、ペットのストレスを最小限に抑える。移動中の安全性向上のために、車体とつながるリード取付装置を備える。
さらに、全車両にエアドッグ(世界最強レベルの空気清浄機)を標準装備。常に気持ちの良いドライブを約束する。フロアマットには消臭性能のあるクッションフロアを採用している。座席を取り外すことで、複数の大型犬も乗車可能だ。
料金は1日9800円から。札幌市内なら、希望する場所にペットを車で届け、回収するサービスも行う。
 また、ペット専用タクシーはペットだけを乗せて目的地へ運ぶ。車両は、軽自動車のワンボックスカーを用意。価格は抑え、近隣のタクシー会社のどこよりも安く設定した。
安全のため、ペットに車内と固定のリード着用を推奨している。小型~超大型まで対応可能で、営業時間は 8:30~18:00。
 自身も2匹の保護犬を飼う、相馬社長は、「近年、ペットファーストの施設や店やサービスが増えて来た。動物病院やトリミングはもちろんだが、ホテルや温泉、カフェや焼肉屋まで。
 しかし、まだ本来の意味での『ペットファースト』というレベルに達していない施設も多い。
 そこで弊社では今後、ペットに寄り添ったあらゆるサービス展開を考えている。レンタカーとタクシーといった、移動サービスの提供はその第一歩。運送会社が母体なので、車両やノウハウを有効活用していく」と話す。
 ペットフードの開発・販売を手掛ける㈱バイオフィリア(東京都)が2024年に会員1021人を対象に行った調査によると、旅先選びに愛犬を連れて行けるかどうかを考慮する人は95・8%となっており、ペットと共に旅行したいというニーズは強い。
同社でも新規事業を立ち上げてから利用客は相次いでいるという。
 相馬社長は、「おかげさまでペットタクシーの認知は進んでいる。まだ始めてから2か月ほどだが、かなり利用いただいている。今後の目標としては、タクシーの会員を3年以内に500名にし、レンタカーの稼働率を月に60%以上を見込む。『おもしろい事はやってみよう!必要とされるサービス、需要を掘り起こす!』 という考え。新規事業にはちゅうちょなくチャレンジしていきたい」と話す。(11月3日号)

【写真】ペット専用タクシーの車内