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会社にゴミ箱設置し、ポイ捨てゼロに  小田忠運輸(2025/10/05)


松山社長「働く環境の整備が必要」

 三重県伊賀市の小田忠(おたちゅう)運輸㈱(松山茂樹社長)は正社員47人、
パート社員7人いるが、離職者はほとんどいない。従業員の働く環境の整備に力を入れているとのことで、これが離職がない大きな要因にもなっている。同社のいくつかの取り組みを紹介したい。
 今、トラックドライバーのポイ捨てが問題になっているが、同社では、専用のゴミ箱を置いて、運転手がゴミを持って帰れる環境を作っている。運転手は全員、仕事が終わって帰庫後、車内のゴミを会社で捨てており、ポイ捨てはゼロだ。
ゴミは契約している産業廃棄物収集業者が週1回取りに来ている。
 また、安全靴、作業用手袋を定期的に支給している。作業用手袋は毎月1回給料の支給時に手渡している。安全靴はアシックス製の安全靴(1万5000円相当)で、1年に1回支給している。
 近年は夏場は酷暑が続いているが、昨年から、酷暑手当(1万5000円)を支給。これは空調服を購入するお金で、来年以降も行っていく方針だ。
毎年11月~12月にかけては全従業員を対象に会社負担でインフルエンザの予防接種を実施。地元の町医者と契約し、毎年12~3万円かけ、行っている。
 松山社長は、「洗車も同じ。『洗車して』と従業員に言っても洗車機を備えて洗車できる環境が必要。ポイ捨てについては、皆、捨てられないからポイ捨てしてしまう。運転手に注意するのはいいが、その前に環境整備が必要。うちの会社の経営理念は安全。安全に業務を行うためには、「心身ともに健康であること」、「綺麗を保つこと」、「安全教育に真剣に取り組むこと」が必要不可欠。その環境を作るためにも会社が襟を正して姿勢を示していく必要があると考えます」と話している。

 【写真】運転手から会社に持ち込まれるゴミ