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大型トラックの燃費3・56㎞  三重・新成運輸(2025/09/15)


グリーン経営認証10年永年登録に

燃費測定 デジタコからアナログに切り替え

 新成運輸㈱(村木尚哉社長、三重県四日市市)はグリーン経営認証10年永年登録事業所として表彰を受けた。
 同社は大型車を33台、中・小型車を21台保有している。関西・関東・九州への運送に特化しており、中でも九州・関東へは365日出発便がある。
 今回の受賞について、村木社長へ話を聞いた。
同社が力を入れてきたのは、燃費向上と事故削減だ。外部の物流コンサルタントを招へいし、改善に取り組んできた。
 当初はデジタコで燃費を測定していたが、2018年からはあえてアナログ方式に切り替えた。ドライバー自身がどれだけ給油したかを記録し、走行した距離を確認し燃費を計算する。自分の手で記録するからこそ、その数字に実感が伴ってくることからだ。
 当初は記入漏れなどもあったが、今では習慣化され、社員が欠かさず記録を残すようになった。
 この燃費成績は安全講習の場で、ドライバー全員に共有される。これにより、自身も良い数字を残したいと、自然と競争意識が芽生え、改善のモチベーションにつながっているという。
 デジタコで数字を記録していた頃は、事務スタッフが燃費の計算をしており、業務の負担になっていたが、ドライバー自身が計算することで、それも改善された。

 燃費の改善にあたっては、ディーゼルエンジンの特性をドライバーへ周知・徹底するということも行っている。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べ、一定の速度で走行することを得意とするが、反面、急加速や急減速は苦手。それらの行為があった場合には著しく燃費効率を悪化させてしまう。
 そのことをドライバーへ繰り返し教育し、結果として運転操作が改善され、燃費だけでなく安全面にも効果が出てきた。2018年から今まで、年間の物損事故は5件以内となっている。
 燃費改善の結果も、明確に数字として表れている。大型トラックの燃費は、一般的に1リットルあたり3~3・5㎞とされるが、取り組みを始めた当初、同社では3㎞を下回ることもあった。現在では3・56㎞を記録しており、大幅に改善している。

 【写真】安全講習会で燃費教育も行う