ミヤビ・コーポレーション、和歌山県新宮市に出店 「買い物難民を助けたい」（2025/08/03）

ネットスーパ―用の配送

　軽貨物運送事業を行う㈱ミヤビ・コーポレーション（波田雅文社長、大阪府東大阪市）は６月２日に和歌山県の新宮市に支店を出した。新宮市は紀伊半島の南端に位置する。関西中心部から車でも電車でも片道４時間かかり、移動だけで丸１日かかり、運送会社も配達を敬遠する地域だ。
　陸の孤島とも言われることもあるが、逆に同社はビジネスチャンスととらえている。
新宮支店では、和歌山県を代表するスーパー・オークワのネットスーパーの配達を担う。現在、同支店には正社員１名とパート社員３名との４名が在籍。バンタイプの車４台で配達を行っているが、27歳の若手男性社員が責任者としてハンドリングを任されている。
配達のテリトリーはオークワの店舗がある串本町、新宮市、熊野地域。人口の70％以上が高齢者だ。だからこそネットスーパーの需要があり、地域のお年寄りに大変喜ばれているという。
　同社では４００台稼働しているが、うちネットスーパーでは１２０台が動いている。波田社長は、「需要の高さは大きい。都市部のネットスーパーの利用者は高層マンションの住民とか若い人の利用が多い。新宮では本当に買い物に困っている、買い物難民がいる。買い物難民を助けていきたい」と話している。（８月４日号）

【写真】新宮支店で配送するドライバー