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チップ運搬用のトレーラー4台目導入  谷口商事(2025/06/15)


ムービングフロア装備で全車フル稼働

「循環資源」の運送に力を入れている谷口商事㈱(谷口勝社長、大阪府羽曳野市、80台)は、バイオマス発電用の燃料として使われるチップ運搬用の外国製トレーラーを今年1月、4台目を導入した。5年前に1台目を入れたが、10トン車の2台分が運べることから、現在、4台ともフル稼働の状態だ。
1月に導入したトレーラーはオランダ・クラッカー社製。3月に通行許可が出て走り出した。他2台は、アメリカ・キース社製、1台はドイツ・ケスボーラ社製。4台とも23・5トンから26トンの積載で通行でき、フルトレーラーよりも多く積めるという。
 荷物は木のチップ、タイヤチップ、RPF(木と紙とプラでできた固形燃料)が中心。
これらは石炭火力に変わるカーボンニュートラルの燃料として需要がある。
 現在、石川県、富山県から関西のバイオマス発電所までチップを運搬する仕事が多い。昨年、能登で地震と水害が発生したが、その際に解体された家屋は、現地の集積所に集められて分別され、チップ工場でチップになる。そのチップを関西のバイオマス発電所まで運んでいる。
 4台のトレーラーに共通しているのは荷台の床が動くムービングフロアを導入している点だ。
 床に埋め込まれた油圧シリンダーによって、縦に並んだ幾本もの桁(けた)が縦方向へ動き、荷物(チップ)が自動的に外へ排出される。これによりドライバーがチップを人力でかきだす作業がなくなり、労働力の省力化とともに労働時間の削減につながっている。
 谷口社長は、「トレーラーは、パレット荷物も積める。固形ものでもバラでもボタン一つでおろせる。手で荷物をおろすのに3時間かかるところが20~30分と大きな働き方改革になっている」と話す。
 チップ運搬用の海外製トレーラーはまだ入ってくる予定であと2台待ちだ。(6月16日号)

【写真】車庫に並ぶトレーラー