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わからない新人もネタに! ユーチューバーと運送会社社長がSNS活用で対談(2025/06/01)
メディアトライ 炎上リスクにも触れ
トラックドライバー専門求人サービス「TRYVER」を展開する合同会社メディアトライは4月21日、「SNSを活用して会社の未来はどう変わる?」をテーマに、トークセッションを開催。女性トラック運転手でユーチューバー、ばばし氏とタイヨーロジスティック㈱(東大阪市)の森本晃太朗社長が参加者を交え、意見を交わした。
SNS活用でよかったことについて、ばばし氏は「自分をきっかけにドライバーになってくれる女性がいること」、森本社長は「SNSをきっかけにつながることができた運送会社がある」と説明。しかし、昨今のSNSの環境については、自分達が始めた当初と比較し、今は競合が多く、再生数やフォロワーを集めることが難しくなっていることにも触れられた。
ばばし氏は「社長のアカウントで会社を紹介するパターン」と「会社そのもののアカウントで発信するパターン」のどちらが良いと思うかと質問。森本社長は、運送会社の場合、映せるものやできることの制約が大きく、毎日同じような内容の投稿に偏ってしまう可能性があるので、社長が前面に出て発信するべきと意見を述べた。
また、森本社長は「SNSの発信は絶対にやった方がいいが、『誰が編集をやるのか』でつまずいている会社は多いと思う」と述べ、SNS担当として現役の高校生にやってもらってる会社もあると話した。
参加者の中から、「若い」という理由で会社に入ったばかりなのにSNS担当に任命されたという新人社員の女性の姿もいた。
運送業の経験が浅く、自分はどうするべきかという質問に対し、ばばし氏は「新人だからこそ『自分がわからない所』をネタにすればいい。『ドライバーはガソリンスタンドでシャワーが使える』みたいに、業界内では常識だと思われていることでも、業界外の人からだとそうじゃない。初心者目線はそういう部分に気づく事ができる。業界内の人も気づきを得られるし、業界外の人も運送業の事について知るきっかけになるので需要はある」とアドバイス。
トークセッションでは、動画やSNS発信の課題についての話も出た。その一つが「顔出し問題」。多くの会社で社員が顔出しを出したがらないという話について森本社長は、「社員が恥ずかしがるのもあるが、動画に映っていた社員が退職したときに『自分が映っている動画を削除してくれ』と言われることもある。だから誰がやるのか、どれくらいやるのかといったことは話し合った方がいい」と語った。
また、女性発信者の安全についての話題も出た。SNSや動画サイトの傾向として、女性を前面に出した動画の方が数字は伸びやすいが、女性ならではのリスクもある。ばばし氏は動画に男性が映ると炎上につながるリスクがあるため、できる限り男性の姿や声をカットするようにしているという裏事情や、ストーカー被害に遭った経験について話した。
SNSでは注目されればされるほど、些細なミスを指摘されやすくなり、炎上するリスクも高まる。動画撮影や編集の段階では問題が無くても、後から炎上やクレームに発展する事例もある。
森本社長は動画編集のポイントとして「動画は最初の1秒にも満たない瞬間が勝負。そこが面白くないと、視聴者は別の動画に移っていってしまう」と説明。そのためにはどうすれば良いのかということを常に研究していると話した。
また、フォロワーや動画再生数を伸ばす裏技として「会社のアカウントで動画を投稿した直後、関係者のアカウントで一斉にその動画を保存したりコメントを送ったりすると、システムから『注目されている投稿』と認識され、他のユーザーのおすすめ欄に表示されやすくなる」と説明した。(6月2日号)
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【写真】トークセッションの様子