電話でのお問い合わせは072-882-6258
〒571-0079 大阪府門真市野里町31-15
103万円の壁破り正社員に 秋山逓送の女性ドライバー(2025/04/09)
青木さん 「夢は大型で全国を走ること」
秋山逓送(ていそう)㈱(秋山総一郎社長、和歌山市)では、女性ドライバーが多く活躍している。87人中、パートを含め12人の女性が働いている。青木夕起子さん(37)は2年前に入社した正社員ドライバーだ。現在、4トントラックを運転し、日々の業務に励んでいる。
青木さんは22歳のとき、子供を保育園に預けて、主婦をやりながらアルバイトドライバーとして軽四トラックを運転。
10年近く乗っていたが、コロナで軽四の仕事が中断。コロナが明けて落ち着いてから秋山逓送に入社した。
「もう少し大きい車に乗りたい」と2トン車、4トン車の運転手募集の広告を見て秋山逓送に応募。アルバイトとして普通免許でも乗れる2トン車で給食用の牛乳を小学校に配達することになった。
しかし、軽四トラックと違い、収入の伸び率が大きく、またたく間に「年収103万円の壁」に迫るくらいになってしまった。秋山社長に相談したところ、「どんどん乗って稼げばいい」と言われ、家族に協力してもらいながら、アルバイトから正社員ドライバーになった。
昨年の3月に中型免許を取得し、それから4トン車の運転手になった。現在、午前中は4トン車で牛乳を小学校まで運び、午後から郵便物を運搬し、フルに働く日々を送る。
郵便物はカゴ車を移動させ、手積み作業はないが、牛乳は1ケース5キロあり、3ケース(15キロ)を手で運ぶ。「体力を使うけど運動になる」とプラス思考だ。
4トン車の運転については、「慣れたけど曲がるときの内輪差が不安。一番慎重になる」と話す。入社後、無事故・無違反を続けている。
「トラックの仕事は楽しい」と話す。実は青木さんのお父さんはトラックの運転手で、青木さんが小学校に上がった頃から同乗して一緒に長距離に出ていた。「夜のSAでご飯を食べたりととても楽しかった」と振り返り、その頃からトラックには興味があった。
「トラックに乗るのが楽しく、カッコいい。夢は大型免許を取って、大型車で全国を走ること」と目を輝かせる。ちなみにお父さんは毎日家で心配しているという。(4月7日号)
【写真】夢は大型トラックで長距離を走ることと話す青木さん