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京都のタクシー会社が貨客混載(2023/12/13)


過疎地以外では全国初


 今年6月、国土交通省は、バスやタクシーなどの旅客運送事業者が宅配便や日用品を運んだり、貨物運送事業者が人の輸送を行う「貨客混載」に関する規制を改正した。これまで過疎地域に限られていた「貨客混載」事業が、都市部でも行えるようになったが、タクシー会社㈱キャビック(兼元秀和社長、京都市、127両)は、タクシーによる手荷物配送サービスを開始した。過疎地以外では国内初となる。


 この「『先に運んどくわ』お荷物チェックインTAXI」という名称のサービスは、10月からサービスを開始したが、乗客を目的地まで運んだ後、そのまま乗客の手荷物を宿泊先のホテルに有償で運んでいる。つまり、1台の車で、旅客運賃と貨物運賃でダブルで収受できるということだ。
 京都ではインバウンドの回復に伴い、市バスに大きい荷物を積み込めない、コインロッカーもいっぱい、といった問題が発生しているが、キャビックの貨客混載サービスは、観光客と荷物をワンストップで送り届けることで、こうした問題を解消する。
外国人観光客は、駅のコインロッカーに預けて、観光地に向かい、再び戻って来てタクシーでホテルへ向かう。駅からタクシーでホテルまで行き、荷物を置いて観光地に向かうといったケースが多かったが、そこに選択肢がもう一つ増えることとなる。


 キャビックによると、旅客の運行管理者の資格を持っている者が、貨物の運行管理者の資格を取得。京都市、トラック協会、観光協会と協議した上で、一般貨物自動車運送業の許可を取得したとのこと。登録車は29台。運行管理者は2つの運行管理を兼任している。
今後、貨物の運行管理者を2人にし、登録台数を増やしていくとのことだ。(12月4日号)