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墜落事故の防止に 業界初 平車に折り畳みアオリを採用(2023/01/22)


ケイ・ツーネットワーク


 令和3年1~12月期における陸運業の労働災害発生状況は、死傷災害1万5325人 (対前年同期比+927人、6・4%増加)で、事故の型別死傷災害の発生状況(1~12月期)では、墜落・転落事故が4175人となっており、令和2年が4010人でこちらも増加傾向にある。
 ㈱ケイ・ツーネットワーク(栗野兼信社長、大阪府東大阪市)では、ウィング車とともに平ボディー車も保有して事業展開しているが、このほど、業界で初めて転落事故防止のため3トン平ボディー車の左右のアオリ部分が折れ曲がるように、「2段式折り畳みアオリ」を採用し、平になったアオリ部分で作業ができるようにした。
 アオリ部分は約60センチの高さがあるが、そのうち約20センチ部分を外側に開くようにした。前後のチェーンで固定することで、足場となり、安定してシートがけなどの作業ができる。
 以前は運転手はアオリの一番上の部分に足を乗せるなどして作業していたが、やはり、不安定で足を滑らすようなこともあったという。アオリが折れ曲がるようにしてから運転手は危なげなく作業するようになった。
 栗野社長は、「やはり、雨の降った後とかは危なかった。墜落・転落事故は打ちどころが悪ければ、命を落とすことにもなりかねない。整備業者さんと試行錯誤しながら折れ曲がるアオリを製作したが運転手からは好評で、作業がしやすくなったと皆言ってくれている」と話している。(1月16日号)

【写真】アオリが2段階で開いた状態