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「トリックアート」が事故防止に  立体的な横断歩道で車は減速(2021/11/22)


京都の大学生が考案



 トリックアート」とは、人間の目の錯覚を利用して、平面のものを立体的に描き表すアート。このトリックアートを使って立体的に見える横断歩道を大学生が提案し、京都府亀岡市の千代川小学校前など市内2か所に今年の夏に設置された。
 横断歩道の白線に茶褐色の影をつけるように塗装したもので、ドライバーが近づくと横断歩道が立体的に見えることで注意を引き、減速や一時停止につながることが期待されている。
 設置場所はいずれも国道9号線に沿った抜け道とされる道路で、交通量が多い。
小学校前の横断歩道に導入することで、子どもの交通事故防止や通学路の交通安全等の意識向上を目指す。
 このアイデアは、「信号機のない横断歩道における歩行者優先対策」をテーマに開催された第3回大学ゼミ対抗プロジェクト「ポリス&カレッジin KYOTO2020」(2021年2月開催)で最優秀賞を受賞した京都産業大学髙嶌(たかしま)ゼミ生の提案によるもの。
 実際、トリックアートの横断歩道は効果が出ており、千代川小学校では、「学校前を通る車のスピードは下がっている」と話し、亀岡警察署交通課の杉本氏によると、通学路の見守りを担当する父兄らから「感謝している」との声があがっているといい、目の錯覚で立体的に見えるトリックアートの横断歩道は今後、全国に広がりそうだ。
 警察庁によると、2020年に信号機のない横断歩道で起きた歩行者死傷事故は3611件発生し、うち死亡は75件だった。