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ラインアップで運行管理資格者相次ぐ(2021/08/22)


 
「ドライバーの時間意識が向上」


 運行管理者の資格は運送会社にとって必須である。資格者不在で30日間事業停止という事業者もある。しかし、運行管理者試験。昔に比べて合格するのが難しくなっている。令和2年度第1回の貨物の合格率は、30.7%。10人受けたら7人は落ちるということだ。
㈱ラインアップ(大阪市、澁谷吉人社長)では、幹部社員だけでなく、ドライバーも運行管理者の資格を取得しており、最近は女性事務員も資格を取得した。
 女性事務員は、運行管理に関わっているのではなく、会社からの指示でもなく、自ら取得した。事務所内で飛び交う専門用語について詳しく知らないまま事務所で仕事をしていたので、日頃の業務に役立てる為に取得を決意したという。
 それから試験前の1か月間、帰宅後の自由時間を利用し、毎日参考書の試験問題を解く自習を行った。その甲斐あって、試験には一発合格。
 女性事務員は、「聞いたことがある用語が多かったおかげで勉強は苦にならなかった。言葉の意味がどんどんわかるようになっていく事に勉強の醍醐味を感じられた。
難しかったのはトラックの種類と必要な免許の暗記。普段から乗っているわけではないので、トラックのトン数を聞いても大きさピンとこなかった。試験勉強のおかげで、業務上で取り扱う時間の管理などがわかりやすくなったのが嬉しい」と語った。
時間管理がうるさくなっている昨今、運行管理者の資格取得は多いに役立っているという。
澁谷社長は「社内に運行管理者資格取得者が多いと、いざというときの運行管理者確保に困らないということもあるが、様々な社員が運行管理試験について勉強することで、会社全体の時間意識が高くなる。特にドライバー自身が自分の働ける時間を把握してくれていると、業務時に、運行管理者との意思疎通が図りやすくなった」と語る。
 運行管理者試験センターの公式ホームページでは過去に出題された問題が載っており、それ以外にも勉強するべき範囲の解説をまとめたサイトや、本番と同じくパソコンで解答できるサイトも存在し、学べる環境は昔に比べ格段に向上している。

【写真】事務所に掲げてある運行管理者資格者証