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目立つ 乗合バスの車内事故 乗客の高齢化で多発傾向(2021/01/11)


バスでは「車内事故」というものが存在する。昨年9月15日、東京都内に営業所を置く乗合バスが乗客12名を乗せ運行中、バス停で停車する際、乗客が停車する前に立ち上がり、停車時の揺動により転倒した。この事故により、乗客が重傷を負った。
また、同じ9月15日、東京都内に営業所を置く乗合バスが乗客18名を乗せ運行中、バス停に停車する際、乗客が停車する前に立ち上がり、停車時の揺動により転倒。この事故により、乗客が重傷を負った。
国土交通省「事業用自動車安全通信」重大事故等情報によると、7月から10月までの4か月間に78件の重大事故が発生したが、車両別では乗合バスの事故が最多の44件、そのうち20件が転倒など走行中の車内での事故だった。
国土交通省自動車局の担当者は乗り合いバスの車内事故について、「この傾向は例年大きく変わっていない。急ブレーキに限らず、通常の発進や停車時のブレーキでも、バスは車体が大きく揺れるため事故が起こりやすい」と話している。
 関係者によると、車内事故の背景にあるのは「バスの発進時に手すりにしっかりとつかまっていなかった」「次のバス停で降車するため、バスの走行中に出口に向かって移動していた」などの状況と乗客の高齢化だ。
停留所に近づくと席を立とうとする人が、多いという。
日本バス協会では、「車内事故を防止するため、協会で毎年7月に車内事故防止キャンペーンを実施し、バスが停留所に着いて完全に止まってから席を立つこと、満席のため立ったまま利用する場合は、吊革や握り棒にしっかりつかまることを車内放送やポスターなどで呼びかけている。
 また、大阪シティバス(大阪市)では、一般公募のボランティアスタッフが乗降時の声掛けや介助の協力をする「安全・安心バス乗車サポーター制度」を2018年から実施している。
 サポーターは、高齢者をはじめ乗降客への声掛けと介助、バス停に到着する前に席を立とうとする乗客への声掛けを行なっており、車内事故削減に効果を上げているという。

【写真】声をかけながら乗客をサポート 大阪シティバス